国際結婚をしたり、パートナーが外国人であると、バイリンガルになれるチャンスがあるということで、周りからは羨ましがられることが多いですよね。
しかし、現実にはパートナーが英語圏以外の国の出身であるとその言語を話せる人はそれほど多くないのが現状です。
私も結婚後3年間は、主人の母国語であるフランス語を全く勉強しませんでした。その後は何度もトライはしたのですが、なかなか身につかずに諦めては再開し、また諦めて…を繰り返していました。
そのため、フランス語が話せないがゆえにつらい思いもたくさんしてきました。そんな私が、絶対にパートナーの言語を学ぶべき!と断言する理由をお伝えします。
フランスに帰省するたびに孤独と戦う
出会った頃から主人は日本語が上手だったこともあり、なかなかフランスを勉強できなかった私ですが、主人の母国語であるフランス語を勉強し始めたきっかけの一つは、フランスに帰省したときに感じる孤独との戦いに耐えられなくなったことが挙げられます。
主人の家族や友人に会うときはもちろん英語で話してくれたり、主人も通訳をしてくれたりします。しかし、毎回会話中に全部通訳してもらうのは不可能ですし、お酒が入ったりでだんだん盛り上がってくると楽しそうに話している主人に通訳をお願いするのに気が引けて、ただただそこにいるというとてつもない疎外感を感じていました。あなたはそんな経験ありませんか?
初めてならまだしも結婚して数年が経つのに、毎回帰省時に同じことを繰り返していることに嫌気がさし、帰省するのさえ億劫になっていました。私はこんなつらい思いをしにわざわざお金も時間もかけてフランスに来てるんじゃないのに…とかなり落ち込んでいました。
そこで、この負の連鎖に終止符を打とうと決意しました。簡単な会話くらいはできるようにするぞ!とフランス語の勉強を再開しました。今でもまだ全部を理解することは難しいですが、ちゃんと家族や友人とフランス語で会話を楽しめるようになり孤独を感じることはなくなりました。
始めるのに遅すぎることはありません!私のように貴重な家族や友人との時間につらい思いをしないためにも、ぜひ今から少しずつでもいいのでパートナーの言語を勉強してみてくださいね!
「フランス語も話せるの?」にうんざり
フランス語が話せない時代に私を苦しめたもう一つの原因は、必ず聞かれる「旦那さんがフランス人ってことは、フランス語も話せるの?」という質問でした。
私も国際結婚の人がいたら知りたくなることなので、ごく自然な質問だとは思いますが、フランス語が話せないため「それが〜なかなか勉強できなくて、フランス語は話せません。あはは…」と答えるのがいやでした。
さらには、相手も気を遣って「そうだよね〜フランス語って難しいって言うもんね」などと気まずい感じに会話が終了するのです。
何度も何度もこのやり取りが発生していたので、フランス語が話せないと答えるたびに私の自尊心はずたぼろだったのです。
そのため、この悔しさをバネにいつかは『主人とはフランスで話していますよ』と答えたい!と思い勉強を続けてきました。
決して自慢をしたいからではなく、この質問によるストレスを除去し、自分の自尊心を保つためにぜひパートナーの言語を勉強することをオススメします。あなたは一生この質問と付き合っていきますか?!
いつかストレスが爆発する?!
さて、これまでフランス語が話せないがゆえに私が感じてきたつらい経験をお話ししてきましたが、実はつらい思いをしていたのは私だけではなく、主人も同じだったのです。
というのも、主人は毎日日本語を話し、日本人と働き、フランス語をあまり話せる環境になかったため、とてもストレスを溜めていたのです。
主人は出会った頃から日本語のリスニング力が高くよく話せたので、私は何の心配もなくずっと日本語で話していました。しかし、ある時主人は急に「もう日本語を話したくない、聞きたくない」と私にブチ切れたのです。
その当時は日本に来てまだ数年で、フランス人の友達もあまりいない、職場は日本人だらけ、おまけに家に帰れば妻が日本語でベラベラ話すといった日本語地獄の日々でした。
その時に私は、なぜもっと早く彼の気持ちに気づいてあげられなかったんだろう、私がフランス語を話せていたら少しはストレスを減らしてあげられたのに…ととても悔やみました。
あなたのパートナーは大丈夫ですか?違いが多いからこそ国際結婚は楽しいですが、時にこのような深刻な問題も出てきます。そのため、まずはお互いの言語を学ぶことがお互いを想い、歩み寄っていくということだと思っています。
パパと子供の会話がわからない?!
日仏ハーフの子供をバイリンガルにする方法でも述べていますが、子供は勝手にバイリンガルにはなりません。例えば、我が家のように日本に住み日本語の保育園に通っている場合は、家庭でフランス語に一生懸命触れる必要があります。
そのため昔から主人は、子供ができたらフランス語しか話さないと決めていたので、このままフランス語を話せないとパパと子供の会話についていけない!と内心焦っていました。
また、国際結婚で子供がいると今度は『子供もフランス語話すの?』と必ず聞かれることになります。子供も私もフランス語は話せません、と答えるのはやはり寂しいし悔しいですよね。
ましてや、子供の将来にも影響を及ぼすと考えたら今すぐ勉強を始めるしかないですよね!
まとめ
馴染みがない言語を一から勉強するのはしんどいですよね。しかし、私が経験したようなつらい経験をしないためにも、またパートナーとの絆を深めるためにも、パートナーの言語を学ぶことを心からおすすめします!みんなでがんばりましょう!